稲城FIETSクラスアクトの佐藤光です。超久しぶりのブログ投稿になります‼︎
10月29日、今治クリテリウムをもちまして2022年度のJプロツアーのレースを終えました。
全18レース。3回DNS。2回DNF。シングルリザルトを残せたのは6レース。
初年度にしては上出来だと思います。想定外の新人賞ジャージも着用することができました。
総括がてら経緯から書いていきます。
経緯
2021年は4回くらいしか大会に出ていませんでした。全日本選手権も集団完走が精一杯でプロツアーなんて遠い夢だと思っていました。
高校の自転車部時代からロードレースには年5回出れたらいいほうで、全国大会の経験も少ないです。
来年もベースを作って、いつかJプロツアーのレースに出れたらなー。そんなことを思ってTwitterに投稿しました。
投稿から1時間弱。DMが届いていました。
FIETSの松下さんから。内容はスカウトでした。
いいんですか?皮肉投稿が多いガキをスカウトして!?
リタイアも多くなるけど、記念として出ておこうかなと思いプロツアーに稲城FIETSクラスアクトで登録しました。
いざ実戦
FIETSで初めて走ったレースはJプロツアーのレースではなく富士クリテリウム。
ホビーレースとは違う、位置取り争いの激しさや集団の密度に圧倒されて何もできませんでした。走り方が危ないとの注意もありました。
アドバイスもいただき、どうしたら改善できるかを考えました。今シーズンはずっとトライ&エラーの繰り返しです。
そうして挑んだJプロツアーの初戦の播磨中央公園ロードレースは走り方で他選手に迷惑はかけたものの力技で完走しました。完走後、地面に倒れるほどキツかったです。
レースを重ねるごとに他のプロ選手の走り方を見真似してみたり、アタックのタイミングを見極めたりと環境から学んでいきました。
完走は当たり前です。自分の稼いだお金で遠征しているのだから無駄にするわけにはいきません。最後まで見て、学べることは全て得て帰るべきです。
シングルリザルト
レースにも慣れてきた6月。大学とバイトと疲労はありましたが、練習はコンスタントに続けてきました。
富士ヒルクライムのプロ選手がエントリーしたエキシビジョンクラスではプラチナタイムで優勝することができました。
翌週の東日本クラシックday1では8位。(day2は補給を怠りリタイア)
全日本選手権 U23はタイミングを見極めることができずに11位で終わってしまいました。
今年1番の成績だと思う、古殿ロードレースでは完走者8人の中で粘り完走しました。
力技で完走してきた僕ですが、考えたことや周りのアドバイスが身を結んできました。自分もプロになれるのではと思い始めたのはこの頃からです。
新人賞
古殿ロードレースを完走後、プロツアーのポイントでU23で2位で1位の選手と差が詰まっている状況でした。しかし1位の選手は僕より経験もあるし、レース成績は輝かしいものばかりです。
周囲から狙えるのではないかと言われたので、その度に獲りに行くよと自信気に返して見栄を張っていました。内心では諦め気味でしたが。
そして迎えた南魚沼ロードレース。ポイント配点が1番高いレースで緊張感がありました。
Jプロツアーのロードレースで初めてアタックすることができ、8位という結果で終えました。
新人賞も獲れてしまいました。
群馬3連戦まで維持できましたが、かすみがうらタイムトライアルを金銭面の事情でDNSしました。そうしたことでリーダージャージを失いましたが、かすみがうらで奪われるのは予想していたことでした。このときメンタルも極度に疲労していたので、ロードレースでは精彩を欠き落車してしまいました。
初戦のレベルから新人賞のジャージを着用することはJプロツアー1年生の身には高望みでした。なので最初は目標にしていませんでした。これは予想外の出来事であり、プレッシャーも感じました。
しかし、1度でも着用できた経験は僕を成長させてくれました。
メンタル
その後の今治クリテリウムで落車して、2週間連続で落車したことによりメンタルもどん底になってしまいました。そういった状態で走ったツールドおきなわでは、チームカーと補給が上手く噛み合わず完全に心が折れました。
ツールドおきなわでも僕は新人賞を狙っていましたが、先輩が獲ったのでチームとしては上々の結果です。
後味の悪いシーズンエンドになりました。しかし、大学や週3日のバイトに行きながら昨年の5倍の数のレースをこなしてこの結果なら満足です。全体で見たときにとても良い成績を残せたと思います。
この結果で満足するな、お前よりすごい人もいる、などと内心思っている人もいるかもしれません。そんなことはわかっています。
妥協することも大事だと思いませんか?
3つのことを並行しながらやるのは凡人には難しいです。そのうちの1つのことがプロレベルなら尚更。
レースを重ねるごとにメンタルが疲弊しきっていたので、バランスが大事だと2022年シーズンは実感しました。
来年もプロクラスのレースを走るので、上手くこなしたいと思います。
もっと強くなって帰ってくるので楽しみにしていてください。
最後に
支えてくださったスポンサーや選手、応援してくださる皆様ありがとうございました。
・クラスアクト 様
・Bioracer 様
・OGK KABUTO 様
・winspace Japan 様
・その他スポンサー様
チームメイトや補給スタッフ、他チーム、誰1人でも欠けるとレースは成り立たず、僕はここまで走れていません。
この場を借りてお礼申し上げます。
来シーズンの活躍にご期待ください。
2022/11/15. 佐藤光