徒然銀輪爆走記

さいたま那須サンブレイブの佐藤 光のブログです。

自分のリズム

 世の競技ガチ勢の皆さまには必需品とも言えるパワーメーター。自分がどれくらいで踏んでいるか確認でき、日々の練習量も管理できる。4年前に買ってなかったら、僕は適当な強度で走って自己満足して終わり、休み無く練習してオーバートレーニング症候群になっていると思う。

 データ管理をちゃんと始めたのが大学1年生。その日のコンディションと数値を照らし合わせて、このCTLにいつまでに上げなければならないか。数字と睨めっこの日々。

 レースまで時間がないときに急激にCTLを上げる練習をしたとする。そうすると数日だけものすごいパワーを維持できたり、メンタルも異常に良かったする。しかし、自分にとってはこれが1番まずかったりする。そのまま練習を続けるとキックバックがある。限界に近い強度で踏んでいて、心拍も190を超えているはずなのに思ったよりパワーが出てない。そんなときが突如やってくる。メンタルも落ち込むが、その頃には義務感で休むこともできなくなっている。ただの付け焼き刃だ。

 可視化できるようになってからもオーバートレーニングになりそうなことが毎年ある。要因としては他選手のデータを見てしまったり、大会直前の焦りによるものだ。自分以外にも似たようなことになっている人を見ることがある。ジュニア時代が多かった覚えがある。

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 データ管理をして、色んな調子の上げ方を模索した。結局はCTL95くらいを維持し、週TSS700前後で練習するのが体に合った。メンタルにも影響されないし、どこか怪我をしそうになるほどの練習量でもない。短時間は少し弱くなるがロードレースならこれで良い。バイトや大学のことも考慮すると週のスケジュールは以下のようになる。

低強度ロング:2、3日

Zwiftでの中高強度:3日

適当に走る日(強度自由):1、2日

完全レスト:2週に一度

 これならメンタルに多少の波ができても長めに休めばすぐに戻せる。強い選手もいて、ものすごい練習量の方もいらっしゃるが、僕が同じ量をやろうと思えば死ぬことは間違いないだろう。(同世代の留目選手とかね)結果を出すことも大事だが、長く自転車を楽しめるようにしていくことの方が長い目で見れば重要だ。2023年はプロ1年目ということで更なるレベルアップが求められるが、この土台は崩さず増築することを目標にしていく。

 強い人たちは多い練習量をこなしているが、一朝一夕で出来上がったものではない。長い年月をかけているからこそできているので下手にマネしてはいけない。焦らずじっくりと。牛歩の進みでもいいので自分のリズムを探していってほしい。f:id:hikarusatoutokyo:20230415125431j:image